緊急クエストはジンオウガの狩猟。
だが、彼女は不安を感じた。
今までのクエストもかなりぎりぎりの戦いだった。
ひとりでは勝てないかもしれない。
そう思い、彼女は初めて共にクエストに出るハンターを募ることにした。
ちょうど浴場には数人のハンターが入浴していた。
声をかけると彼らもちょうど同じ緊急クエストを受注しようか迷っていたところだ、いっしょに受けようと快い返事が返ってくる。
クエストを受注し、彼女はそれをボードに貼り付けた。
すぐに目標人数の4人に到達し、彼女たちはクエストに出発した。
暫く孤島を走り回ると、ジンオウガの姿が見えた。
すぐにペイントボールを投げつけ、全員がそれぞれの武器を抜く。
彼女が使い慣れた双剣を使うのに対し、他のメンバーは太刀、ボウガン、ランスを使って少しずつジンオウガにダメージを与えていく。
同じHRだけあって全員ちょくちょくダメージを受けてしまうがそれでも誰も落ちることなくジンオウガを追い詰めていった。
やがて瀕死状態になり、逃げ場所を求めてエリアを移動するジンオウガ。
切断した尻尾の剥ぎ取りや落し物の回収をしつつも追撃し、とどめをさす。
クエスト成功の案内を聞き、4人は安堵したようにハイタッチで互いの健闘をねぎらった。
これでHRも3になり、ますます難しいクエストを受注する事ができるようになった。
これからは共に戦う仲間を募りつつクエストを受注して行くことになるだろう。
ひとりで戦うのもいいが、時には仲間と戦うのもいいなと彼女は思った。
そして何よりも、共に戦った仲間が時々集会浴場で彼女に声をかけてくれるのがうれしかった。
彼女の戦いは新たなステージへと進んだ。
新しい狩友を求め、彼女は集会浴場へと足を運ぶ。
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