紅葉舞う道なき道を歩く一人の女性。
そこへ1台の荷馬車が通りかかり、女性に声をかける。
女性は行き先を告げ、荷台に乗せてもらう。
暫く走る続ける荷馬車。
突然降りはじめた雨に、女性は眉を寄せてかぶっていた笠をかぶりなおす。
と、突然、空気中に放たれた放電に荷馬車を引いていた鳥―――ガーグァがよろめき、女性は荷台から放り出された。
何とか受身を取ったものの、何かにぶつかり頭を上げる。
そこにいたのは、全身に電気を帯びた巨大な獣だった。
その獣が、激しく尻尾を振り回す。
それに弾き飛ばされ、女性は再び荷台の中に転がり込んだ。
走り出す荷馬車。
離れ行く巨大な獣を見送りながら女性はこれからのことを考えた。
いずれはあの獣とも戦うことになるのだろう。
何故なら、女性はハンターだから。
ハンターズギルドからの要請で目的地―――ユクモ村に赴任することになった。
何が起こるか分からない、だがそこに恐怖はなかった。
ただあるのは期待と不安。
そして、彼女の物語は始まる。
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